肩甲骨の間が痛いのはなぜ?考えられる原因と受診の目安|西船橋の整骨院が解説

[ブログ記事監修者]

宍戸 一馬

院長 宍戸 一馬

柔道整復師・鍼灸師

西船橋オレンジ整骨院 院長の宍戸 一馬です。
痛みや不調には必ず原因があります。当院ではその場しのぎではなく、原因を見極めた施術を大切にしています。
このブログでは、ケガや身体の不調について分かりやすくお伝えしていきます。

上半身裸の男性の背中を後ろから写した写真

パソコンに向かっていると、肩甲骨と肩甲骨のあいだが重く痛んでくる。
手が届きにくい場所なので、自分ではうまくほぐせない。
整骨院には、こうしたご相談がよく寄せられます。

背中の上のほうの痛みは、多くの場合、姿勢や筋肉の疲れが関係しています。
一方で、心臓や血管、内臓の病気が背中の痛みとして出ることもあります。
この記事では、よくある原因と自分でできること、医療機関に行くべきサインを順にお伝えします。

肩甲骨の間が痛いとは、どんな状態か

白いタンクトップの女性が後ろ姿で背中の中央に手を回している
肩甲骨の内側は、自分の手では届きにくい場所です

痛む場所は、背骨をはさんで左右の肩甲骨の内側にあたる部分です。
ここには、背骨と肩甲骨の内側の縁をつなぐ菱形筋という筋肉があります。
その上を僧帽筋が覆い、深いところには背骨を支える細かい筋肉が並んでいます。

菱形筋は、左右の肩甲骨を背骨のほうへ引き寄せる働きをしています。
腕を前に出す姿勢が続くと、肩甲骨は外側へ引っぱられます。
すると菱形筋は引き伸ばされたまま踏んばり続けることになり、疲れがたまります。

感じ方は人によってさまざまです。
重だるい、張っている、奥のほうが鈍く痛むといった表現が多く聞かれます。
深呼吸をしたときや、腕を前に伸ばしたときにつっぱる方もいます。
左右どちらか片側だけが痛むことも珍しくありません。

肩甲骨の間が痛くなる、よくある原因

ひとつの理由だけで説明できることは少なく、いくつかが重なっていることがほとんどです。
よく見られるものを挙げます。

前かがみのデスクワークとスマホ

ノートパソコンに顔を近づけて前かがみで打つ女性
画面をのぞき込む姿勢が続くと、背中の上部に負担がかかります

画面をのぞき込むと、頭が前に出て背中の上部が丸くなります。
頭の重さは、前に出るほど首や背中で支える負担が増えます。
その負担を受け止めているのが、肩甲骨まわりの筋肉です。

ノートパソコンやスマホは画面が低い位置にあるため、とくに前かがみになりやすい道具です。
仕事中だけでなく、帰りの電車や寝る前にスマホを見る時間も積み重なります。

巻き肩で筋肉が引き伸ばされている

肩が前に巻きこむ姿勢では、肩甲骨が背骨から離れて外へ開きます。
胸の前の筋肉は縮んでかたくなり、背中側の筋肉は伸ばされた状態が続きます。
伸ばされたまま働き続ける筋肉は血の巡りが悪くなり、痛みや張りとして感じやすくなります。

呼吸が浅くなっている

呼吸をするとき、肋骨は前だけでなく背中側にも広がります。
背中を丸めた姿勢では肋骨が動きにくくなり、呼吸は浅く速くなりがちです。
胸の上のほうだけで息をするくせがつくと、首や肩の筋肉まで働きすぎてしまいます。
緊張やストレスが続いているときも、呼吸は浅くなります。

腕の使いすぎや寝る姿勢

重い荷物を片側で持つ、家事や育児で腕を前に出し続ける、といった動きも関係します。
合わない枕や、うつぶせ寝のように首をひねった姿勢で眠るのも負担になります。
朝起きたときにいちばん痛むという方は、寝る姿勢を見直すと変わることがあります。

自分でできるセルフケア

強い痛みがあるときや、動かすと痛みが増すときは無理に動かさないでください。
重だるさや張りが中心であれば、次のことを試してみてください。
痛みの予防にもつながります。

肩甲骨を寄せて、ゆるめる

椅子に座って背すじを伸ばし、両ひじを軽く曲げます。
ひじを後ろへ引きながら、左右の肩甲骨を背骨に寄せるように5秒止めます。
そのあと力を抜いて肩をすとんと落とします。

これを5〜10回くり返します。
肩をすくめず、首に力が入らないようにするのがこつです。

腕を前に伸ばして背中を広げる

胸の前で両手を組み、腕をまっすぐ前に伸ばす女性
両手を組んで前に押し出すと、肩甲骨のあいだが伸びます

両手を胸の前で組み、手のひらを前に向けて腕をまっすぐ押し出します。
おへそをのぞき込むように背中を丸めると、肩甲骨のあいだが広がります。
その姿勢で3回ほどゆっくり呼吸し、元に戻ります。
寄せる運動と組み合わせると、縮める・伸ばすの両方の動きが入ります。

背中側に息を入れる深呼吸

椅子に座り、両手を左右の肋骨の下のほうに当てます。
鼻からゆっくり息を吸い、手を当てた肋骨が横と後ろにふくらむのを感じます。
口から長く息を吐きます。
吸うより吐くほうを長くすると、体の力が抜けやすくなります。

画面の高さと座る時間を見直す

モニターの上の端が目の高さか、少し下にくるように調整します。
ノートパソコンは台に載せて、外付けのキーボードを使うと前かがみになりにくくなります。
30分に一度は立ち上がり、腕を大きく回してください。
一度に長くやるより、こまめに動かすほうが大切です。

温める

慢性的な重だるさには、入浴やホットタオルで温めるのが目安です。
ただし、急に強く痛みだしたときや熱っぽさがあるときは温めず、様子を見てください。

こんなときは医療機関を受診してください

肩甲骨の間の痛みの多くは筋肉や姿勢が関係するものですが、そうでない場合もあります。
次のような症状があるときは、整骨院ではなく医療機関を受診してください。

  • 胸の痛みや締めつけ感、息苦しさ、冷や汗、吐き気をともなう
  • 突然、背中に引き裂かれるような激しい痛みが走った。痛む場所が移っていく
  • 食後や脂っこい食事のあと、お酒を飲んだあとに痛みが強くなる
  • 痛む側の皮膚にピリピリした痛みがあり、帯のような発疹が出てきた
  • 咳や発熱がある。深く息を吸うと痛む。急に息苦しくなった
  • 腕や手にしびれがある。握る力が入りにくい
  • 安静にしていても痛む。夜、痛みで目が覚める。原因のわからない体重減少がある
  • 転倒や事故のあとから痛む。骨粗しょう症と言われたことがある

胸の痛みや息苦しさ、冷や汗をともなう場合や、突然の激痛が背中に走った場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。
心臓の病気や、大動脈という太い血管の病気が隠れていることがあり、一刻を争います。
高血圧や糖尿病のある方、喫煙される方はとくに注意が必要です。

食事やお酒で強まる痛みは、胆のうやすい臓の病気が関係していることがあるため、内科や消化器内科へ。
発疹をともなう痛みは帯状疱疹のことがあり、早めに皮膚科を受診すると治療を始めやすくなります。
咳や発熱、呼吸にともなう痛みは、肺や胸膜の病気が隠れていることがあるので内科へ。
腕のしびれや、転倒後の痛みは整形外科が相談先です。

整骨院では何をするか、保険は使えるか

肩や首まわりの施術については肩こりのページでもご案内しています。

当院では、痛む場所だけでなく、座り方や立ち方、首や肩の動き、肋骨の動きまで確認します。
肩甲骨の間に負担を集めている原因が、胸の前や首にあることも多いためです。
そのうえで手技で筋肉のかたさをゆるめ、肩甲骨や背骨の動きを出していきます。

当院では鍼灸の施術も行っており、お体の状態に合わせて組み合わせることがあります。
ご自宅で続けられる体の動かし方もあわせてお伝えします。

保険については、いつ、何をして痛めたかがはっきりしている急性のけがが健康保険の対象です。
たとえば、重い物を持ち上げた瞬間に背中を痛めた場合などがこれにあたります。
原因のはっきりしない慢性的な痛みや、疲労回復、姿勢の改善を目的としたものは自費になります。

交通事故によるけがは自賠責保険の対象です。
どれに当たるかは受付でご説明しますので、わからない点はお尋ねください。
料金は料金ページに掲載しています。

通う目安と相談先

痛めたばかりの急性の痛みであれば、はじめは間隔を詰めて通い、落ち着いたら間隔を空けていきます。
数か月続いている重だるさの場合は、週に1回程度を数週間続けながら、変化を見ていくのが一般的です。
回数には個人差がありますので、初回に体の状態を確認したうえで目安をお伝えします。

はじめての方は、施術の流れで来院から施術までの順番をご確認いただけます。
通い続けることが目的ではなく、ご自身で体を保てる状態を目指しています。

よくあるご質問

左側だけが痛いのは、心臓が悪いのでしょうか

左側だけの痛みでも、ほとんどは筋肉や姿勢が関係するものです。
ただし、胸の痛みや息苦しさ、冷や汗をともなう場合は左右に関係なく、すぐに医療機関を受診してください。
階段を上ったときなど、体を動かしたときに痛みが出る場合も注意が必要です。

テニスボールやマッサージ機でほぐしてもよいですか

軽く当てて気持ちよい程度であれば構いません。
強く押しつけたり、長時間当て続けたりすると、かえって痛みが残ることがあります。
押したあとに痛みが増す場合は中止してください。

湿布は温めるものと冷やすもの、どちらがよいですか

急に痛めた直後は冷やすタイプ、慢性的な重だるさには温めるタイプが目安です。
迷うときは、貼って心地よいほうを選んでいただいて構いません。
かぶれやすい方は、長時間貼り続けないようにしてください。

肩甲骨の間の痛みが続いているときは

肩甲骨の間の痛みは、姿勢や呼吸のくせが積み重なって出てくることが多い症状です。
痛む場所だけをもんでも戻りやすいのは、負担のもとが別の場所にあるためです。
一方で、今回挙げたような受診のサインがある場合は、まず医療機関で確かめてください。

西船橋オレンジ鍼灸整骨院では、施術が向いているのか、医療機関の受診が先かをお伝えしています。
場所はアクセスページをご覧ください。
背中の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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