[ブログ記事監修者]

院長 宍戸 一馬
柔道整復師・鍼灸師
西船橋オレンジ整骨院 院長の宍戸 一馬です。
痛みや不調には必ず原因があります。当院ではその場しのぎではなく、原因を見極めた施術を大切にしています。
このブログでは、ケガや身体の不調について分かりやすくお伝えしていきます。

椅子に座っていると、お尻が当たるところがじんじん痛む。
長く座るほどつらくなり、立ち上がるとほっとする。
デスクワークや車の運転、在宅の仕事が増えて、こうしたお悩みを持つ方は少なくありません。
座ったときのお尻の痛みには、骨に体重が集まっているもの、筋肉がかたくなっているもの、神経が関係しているものがあります。
この記事では、痛む場所ごとの原因と自分でできること、医療機関に行くべきサインをお伝えします。
Contents
座るとおしりが痛いとは、どんな状態か
座ったときに体重を受け止めているのは、お尻の肉ではなく骨です。
お尻の下に手を入れて座ると、左右に硬い出っ張りがあるのがわかります。
これが坐骨という骨で、座ったときの体重の多くはここにかかります。
座ったときのお尻の痛みは、痛む場所で大きく3つに分けて考えるとわかりやすくなります。
- 座面に当たる骨(坐骨)のあたりが痛む
- お尻の奥が痛む。太ももの裏まで響くことがある
- 背骨のいちばん下の尾てい骨が痛む。後ろにもたれると強まる
どこが痛むかによって、関係している原因も変わってきます。
ご自分がどれに近いかを思い浮かべながら読み進めてください。
座るとおしりが痛くなる、よくある原因
座面に当たる骨(坐骨)まわりの負担
坐骨には、太ももの裏の筋肉の付け根があります。
硬い座面に長く座ると、この付け根や骨の周りに体重が集中します。
骨と皮膚のあいだのクッションが薄いやせ型の方は、とくに痛みを感じやすい傾向があります。
坐骨のまわりには、摩擦をやわらげる滑液包という小さな袋があります。
圧迫が長く続くと、この袋に炎症が起きて痛むこともあります。
自転車のサドルや、長時間の車の運転も同じ場所に負担をかけます。
お尻の深い筋肉(梨状筋など)のかたさ
お尻の表面にある大きな筋肉の下には、梨状筋という筋肉があります。
股関節を支える筋肉のひとつで、座り続けると押しつぶされてかたくなりやすい場所です。
梨状筋のすぐ近くには、脚へ向かう坐骨神経が通っています。
筋肉がかたくなると神経が刺激され、お尻の奥の痛みや、太ももの裏へのしびれが出ることがあります。
座ると痛み、立って歩くと少し楽になるのが特徴のひとつです。
尾てい骨に体重がかかる座り方

ソファや椅子で背もたれに寄りかかり、お尻が前に滑った姿勢で座っていませんか。
骨盤が後ろに倒れると、坐骨ではなく尾てい骨で体重を受ける形になります。
本来は体重を支える役目のない尾てい骨に負担が集まり、痛みにつながります。
尻もちをついたあとや、出産のあとに尾てい骨が痛みだす方もいます。
その場合は、骨やその周りの靭帯を痛めていることがあります。
座り方のくせと座っている時間

足を組む、いつも同じ側に体重をかけて座る、といったくせは、片側のお尻だけに負担をかけます。
ズボンの後ろのポケットに財布を入れたまま座るのも、左右の傾きの原因になります。
床に横座りをすることが多い方も同じです。
もうひとつ大きいのが、座っている時間の長さです。
同じ場所が圧迫され続けると、血の巡りが悪くなり、筋肉も骨の周りも痛みやすくなります。
自分でできるセルフケア
強い痛みがあるときは、無理に動かさず、痛みの少ない姿勢で休んでください。
痛みが落ち着いてきたら、次のことを試してみてください。
くり返しの予防にもつながります。
坐骨で座る
椅子に深く腰かけ、お尻の下の左右の坐骨に均等に体重が乗るように座ります。
坐骨の真上に上半身が乗るイメージで、骨盤を立てます。
背もたれとのあいだにすき間ができるときは、丸めたタオルを腰に当てると姿勢が保ちやすくなります。
足の裏は床にしっかりつけ、足は組まないようにします。
クッションを選ぶ
硬い椅子に長く座る方は、座面にクッションを敷くと当たりがやわらぎます。
尾てい骨が痛む方には、後ろの部分がくり抜かれた形のクッションが合うことがあります。
真ん中に穴のあいたドーナツ型のクッションは、人によっては坐骨に体重が集まり、かえって痛むことがあります。
柔らかすぎて沈みこむものも、骨盤が後ろに倒れやすくなります。
実際に座って、左右の坐骨に均等に乗るかを確かめて選んでください。
こまめに立ち上がる
30分に一度は立ち上がり、少し歩くか、その場で足踏みをしてください。
圧迫されていた場所に血が巡り、筋肉のこわばりもほぐれます。
長く運転するときも、休憩のたびに車を降りて体を伸ばすようにしてください。
お尻の筋肉を伸ばす

床に座って片脚を伸ばし、もう片方の膝を立てて、伸ばした脚の外側に足を置きます。
立てた膝を反対側の腕で抱え、胸のほうへ引き寄せます。
お尻の外側が伸びる位置で20〜30秒止め、反対側も同じように行います。
息を止めず、痛みやしびれが強まるところまでは伸ばさないでください。
太ももの裏を伸ばす
椅子に浅く座り、片脚を前に伸ばしてかかとを床につけます。
背すじを伸ばしたまま、股関節から体を前に倒します。
太ももの裏が伸びるところで20秒ほど止めます。
背中を丸めると腰に負担がかかるので、胸を張ったまま行ってください。
温める
慢性的なこわばりには、入浴でお尻まわりを温めるのが目安です。
尻もちをついた直後や、腫れ・熱っぽさがあるときは温めず、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関を受診してください
座ったときのお尻の痛みは、筋肉や座り方が関係するものが多い一方で、そうでない場合もあります。
次のような症状があるときは、整骨院ではなく医療機関を受診してください。
- お尻から脚にかけてしびれがある。脚に力が入りにくい、つまずきやすくなった
- おしっこが出にくい、漏れる。便が出にくい、漏らしてしまう
- お尻のまわりや股のあたりの感覚が鈍い
- お尻に腫れや赤み、熱っぽさがある。発熱をともなう
- 押すと痛むしこりや、だんだん大きくなるしこりがある
- 肛門から出血がある。排便のときに強く痛む
- 尻もちや転倒のあとから痛みが続いている
- 横になって休んでいても痛む。夜、痛みで目が覚める
- 原因のわからない体重減少がある。がんの治療を受けたことがある
- 生理のたびに痛みが強くなる
排尿や排便の異常、お尻まわりの感覚の鈍さがある場合は、急を要します。
腰やお尻の神経が強く圧迫されていることがあるので、その日のうちに整形外科を受診してください。
夜間であれば救急外来に相談してください。
脚のしびれや力の入りにくさ、転倒のあとの痛みも、まずは整形外科が相談先です。
尾てい骨にひびが入っていることもあり、骨の状態は画像で確かめる必要があります。
腫れや赤み、発熱をともなう場合は、皮膚の下で化膿していることがあるため、皮膚科や外科へ。
肛門からの出血や排便時の痛みは、肛門科(肛門外科)で相談してください。
休んでいても続く痛みや体重の減少は、骨や内臓の病気が隠れていることがあるので、整形外科や内科を受診してください。
生理と連動して強まる痛みは、婦人科の病気が関係していることがあります。
整骨院では何をするか、保険は使えるか
腰からお尻にかけての施術については、腰痛のページでもご案内しています。
当院では、痛む場所に加えて、座り方や立ち方、骨盤の傾き、股関節の動きを確認します。
お尻に負担が集まる理由が、股関節のかたさや腰の動きにあることも多いためです。
そのうえで手技でお尻や太ももの筋肉をゆるめ、股関節や骨盤まわりの動きを出していきます。
当院では鍼灸の施術も行っており、状態に合わせて組み合わせることがあります。
保険については、いつ、何をして痛めたかがはっきりしている急性のけがが健康保険の対象です。
たとえば、尻もちをついてお尻を打った場合などがこれにあたります。
原因のはっきりしない慢性的な痛みや、疲労回復、姿勢の改善を目的としたものは自費になります。
交通事故によるけがは自賠責保険の対象です。
転倒のあとに痛みが強い場合は、先に整形外科で骨に異常がないかを確かめてください。
どれに当たるかは受付でご説明しますので、わからない点はお尋ねください。
通う目安と相談先
痛めたばかりの急性の痛みであれば、はじめは間隔を詰めて通い、落ち着いたら間隔を空けていきます。
長く続いている座り痛の場合は、週に1回程度を数週間続けながら、変化を見ていくのが一般的です。
回数には個人差がありますので、初回に体の状態を確認したうえで目安をお伝えします。
料金は料金ページに掲載しています。
来院から施術までの順番は施術の流れでご確認いただけます。
よくあるご質問
ドーナツ型の円座クッションを使ってもよいですか
尾てい骨の痛みには、後ろ側がくり抜かれた形のほうが合うことが多いと考えています。
ドーナツ型は、座り方によっては坐骨に体重が集まり、痛みが増す方もいます。
使ってみて痛みが強まるようであれば、形の違うものに替えてみてください。
痛いのが片側だけなのは、なぜですか
足を組むくせや、いつも同じ側に体重をかけて座るくせが関係していることがあります。
股関節のかたさに左右差がある場合も、片側に負担が偏ります。
片側のお尻から脚にしびれが広がる場合は、神経が関係していることがあるので、整形外科で確かめてください。
自転車に乗るとお尻が痛くなります
サドルの高さや角度が合っていないと、坐骨のまわりに負担が集まります。
サドルが高すぎると、こぐたびにお尻が左右に揺れて擦れやすくなります。
乗る時間が長い方は、途中で降りて休む時間をつくってください。
座るとおしりが痛いときは
座ったときのお尻の痛みは、座り方と座っている時間の積み重ねで出てくることが多い症状です。
座り方を少し変えるだけで楽になる方もいれば、股関節や腰の動きから見直す必要がある方もいます。
今回挙げた受診のサインがある場合は、まず医療機関で確かめてください。
西船橋オレンジ鍼灸整骨院では、施術が向いているのか、医療機関の受診が先かをお伝えしています。
お尻の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。


| 住所 | 〒271-0031 千葉県船橋市西船4-15-2Googleマップで見る |
|---|---|
| 営業時間 | 月・火・木・金 10:30〜13:30/15:30〜20:30 土日 9:30〜17:00 |
| 定休日 | 水曜・祝日・第1日曜日 |










