[ブログ記事監修者]

院長 宍戸 一馬
柔道整復師・鍼灸師
西船橋オレンジ整骨院 院長の宍戸 一馬です。
痛みや不調には必ず原因があります。当院ではその場しのぎではなく、原因を見極めた施術を大切にしています。
このブログでは、ケガや身体の不調について分かりやすくお伝えしていきます。

足の親指の付け根が出っぱってきて、靴に当たると痛む。
靴下を脱ぐと、親指が人差し指のほうへ曲がっているのが気になる。
外反母趾は、こうした悩みから気づかれることの多い足の変形です。
女性に多いとされますが、男性や子どもにも見られます。
この記事では、外反母趾のしくみと、関係していることの多い要因をお伝えします。
靴の選び方やご自宅でできること、医療機関を受診したほうがよいサインもあわせてまとめました。
Contents
外反母趾とは、どういう状態か
足の親指が、付け根の関節から小指のほうへ「く」の字に曲がった状態を外反母趾と呼びます。
親指の付け根の骨が内側へ張り出すため、その部分が靴に当たって赤く腫れたり、痛んだりします。
張り出した部分は「バニオン」と呼ばれることもあります。

曲がりの程度は、医療機関でレントゲンを撮り、親指の角度を測って判断します。
一般に20度を超えると外反母趾とされ、角度が大きいほど重いと判断されます。
痛みの強さは、曲がりの角度と一致しないことがあります。
曲がりが大きくても痛みの少ない方もいれば、軽い曲がりでも靴に当たって強く痛む方もいます。
進み方にも個人差があり、何年もほとんど変わらない方もいます。
似ている症状との違い
親指の付け根が急に赤く腫れて、夜も眠れないほど痛む場合は、痛風のことがあります。
関節リウマチでも、足の指の変形や付け根の腫れが見られます。
こうした病気は治療の方法が異なるため、医療機関での確認が必要です。
外反母趾に関係していることが多いもの
外反母趾は、ひとつの要因だけで説明できるものではありません。
生まれつきの足の形に、靴や歩き方などの要因が重なって進むと考えられています。
靴の影響
つま先が細い靴やかかとの高い靴では、指先が靴の中で押しつけられます。
ヒールが高いほど体重が前にかかり、親指の付け根に負担が集まります。
大きすぎる靴も、靴の中で足が前に滑るため、同じように指先が押しつけられます。

足の形と遺伝
家族に外反母趾の方が多い場合、同じように起こりやすい傾向があります。
親指が人差し指より長い足の形や、関節のやわらかい方も曲がりやすいとされます。
女性に多いのは、靴の影響に加えて、関節のやわらかさや筋力の差が関係していると考えられています。
扁平足や足指の使い方
足の裏のアーチが低くなると、歩くときに足が内側へ倒れ込み、親指の付け根に負担がかかります。
足の指を使わずに歩く癖や、指が浮いたままの状態も、親指を支える力を弱めます。
長く立ち仕事を続ける方や、体重が増えた方も、足の裏にかかる負担が大きくなります。
ご自宅でできること
外反母趾の曲がりそのものを、セルフケアで元に戻すのはむずかしいとされています。
それでも、痛みを抑えたり、進みにくくしたりするためにできることはあります。
靴を見直す
靴は、つま先に1cmほどのゆとりがあり、指が中で動かせるものを選びます。
甲の部分をひもやベルトで締められる靴は、足が前に滑りにくくなります。
かかとを包む部分がしっかりしていて、靴底が硬すぎないものが歩きやすいでしょう。
足がむくむ夕方に試しに履き、実際に少し歩いてから決めると失敗が少なくなります。
足指の体操
床に置いたタオルを、足の指でたぐり寄せる体操があります。
椅子に座って行い、1回に10〜20回を目安にします。
足の指をグーとパーに大きく開く運動も、指を動かす筋肉を使う練習になります。
両足の親指に輪ゴムをかけ、かかとをつけたままつま先を外へ開く体操もあります。
どの体操も、痛みが出る場合はやめてください。
テーピングや中敷き

親指の付け根に沿ってテープを貼り、曲がる方向への負担を減らす方法があります。
足の裏のアーチを支える中敷きを使うと、歩くときの親指への負担が軽くなる方もいます。
貼り方や中敷きの合わせ方は、足の状態によって変わります。
痛みがあるとき
付け根が赤く腫れて痛むときは、当たる靴を避け、冷やして様子を見ます。
やわらかい素材の保護パッドで、靴との当たりを和らげるのもひとつの方法です。
こんなときは医療機関を受診してください
外反母趾は、ゆっくり進むことの多い変形です。
ただし、次のような場合は整形外科などの医療機関を受診してください。
- 親指の付け根が急に赤く腫れて、熱っぽく、強く痛む
- 安静にしていても痛む。夜間も痛みが続く
- 手の指など、ほかの関節にも腫れや痛み、朝のこわばりがある
- 曲がりが目に見えて進んでいる。親指が人差し指の下にもぐり込んできた
- 足の裏の人差し指や中指の付け根に、強い痛みやたこができている
- 靴を工夫しても痛みが続き、歩くのがつらい
- 糖尿病があり、足に傷や色の変化がある
急に強く腫れる場合は痛風、ほかの関節にも症状がある場合は関節リウマチが関係していることがあります。
曲がりが強く、日常生活に支障がある場合は、医療機関で手術がすすめられることもあります。
当院でも、こうしたサインをうかがった場合は、施術より先に受診をおすすめしています。
整骨院では何をするか、保険は使えるか
当院では、足の指や足首の動き、足の裏のアーチ、立ち方や歩き方を確認します。
外反母趾の方は、足首やふくらはぎがかたく、足の内側に体重が乗りやすくなっていることがあります。
手技で足まわりの筋肉をゆるめ、足首や足指の関節の動きを出していきます。
そのうえで、ご自宅で続けられる足指の体操や、靴の選び方をお伝えします。
変形した骨の形を、施術で元に戻すことはできません。
足にかかる負担を減らしていくことで、歩くときの痛みが和らぐ方もいます。
当院では鍼灸の施術も行っており、状態に合わせて組み合わせることがあります。
保険については、いつ、何をして痛めたかがはっきりしている急性のけがが健康保険の対象です。
外反母趾による痛みのように、原因のはっきりしない慢性のものは自費になります。
姿勢や歩き方の改善、疲労回復を目的としたものも同じく自費です。
つまずいて足の指を痛めたなど、けがとしての痛みであれば保険の対象になることがあります。
料金は料金ページに掲載しています。
通う目安と相談先
痛みの強い時期は、週に1〜2回ほど通っていただき、痛みの変化を見ていくのが一般的です。
痛みが落ち着いてきたら間隔を空け、ご自宅での体操や靴の工夫を中心にしていきます。
回数には個人差がありますので、初回に足の状態を確認したうえで目安をお伝えします。
来院から施術までの順番は施術の流れでご確認いただけます。
当院の場所はアクセスページをご覧ください。
よくあるご質問
サポーターや矯正グッズで曲がりは戻りますか
市販のサポーターや指の間に挟む道具は、当たりを和らげ、つけている間の負担を減らすものです。
外したあとまで曲がりが戻るとは限らないため、痛みを抑える道具と考えてください。
痛みや違和感が出る場合は、使うのを控えてください。
ハイヒールはもう履けませんか
仕事などで履く必要がある場合は、履く時間を短くする工夫があります。
通勤は歩きやすい靴にして、職場で履き替えるのもひとつの方法です。
ヒールの低いものや、甲をベルトで留められるものを選ぶと負担が軽くなります。
子どもでも外反母趾になりますか
子どもにも外反母趾が見られることがあります。
成長期は足のサイズがすぐに変わるため、小さくなった靴を履き続けていないか確かめてください。
痛みを訴える場合や、曲がりが目立ってきた場合は、整形外科で相談してください。
親指の付け根の痛みが続くときは
外反母趾は、靴や歩き方を見直すことで、痛みが和らぐ方の多い症状です。
変形の進み方を確かめるためにも、気になり始めた段階で医療機関で診てもらうと安心です。
西船橋オレンジ鍼灸整骨院では、施術が向いているのか、医療機関の受診が先かをお伝えしています。
親指の付け根の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。


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